100年の歴史を受け継ぐ「盛田のランドセル」。そのルーツは、現社長の祖父が岩手県盛岡市で開業した「盛田鞄袋物店」にあります。1957年に独立創業し鞄専門店としての歩みを本格化。以来、半世紀以上にわたりランドセルの開発・販売を手掛けてきました。「盛田のランドセル」は、競争の激しい市場の中で、独自の視点から改良を重ねながら進化を続けています。今回は、そんな「盛田のランドセル」の企画・開発を担う大村さん、太田さんにお話を伺いました。
グッドデザイン賞を受賞した自信作「ファイテンリラックス」
「盛田のランドセル」シリーズの中でも特に注目を集めるのが、グッドデザイン賞を受賞した「ファイテンリラックス」。このモデルは、ファイテン社の独自技術であるアクアチタンをランドセルに初めて採用した画期的な一品です。
アクアチタンとは、ファイテンの水溶化メタル技術によって、チタンをナノレベルで水中に分散させたもの。 これにより、私達の持っているチカラを引き出し、身体をリラックス状態へサポートする効果が期待できます。世界のトップアスリートも愛用するほど、その実力は折り紙付き。その革新的な技術をランドセルに取り入れることで、より快適に毎日の登下校をサポートしてくれます。

ランドセルを抱くだけでもリラックスモードになれるので、とてもおすすめです。
「ファイテンリラックス」モデルは、背あてと肩ベルトにアクアチタンを含浸させた牛革を採用することで快適な背負い心地を実現。2021年には、その革新性が評価され、グッドデザイン賞を受賞しました。


ランドセル業界では、軽量化を重視するのが一般的ですが、盛田のランドセルは「体の負担を軽減する」という独自のアプローチを取り入れています。これは、盛田のランドセルだからこそ実現できたアイデアです。



2026年モデルから、新たにナイロン×人工皮革の軽量多機能ランドセルも発売します。軽いランドセルとしてはこちらもおすすめ。ぜひ、ファイテンリラックスと是非背負い比べてみてください!


最上級モデル『ファイテンリラックス X10』は、さらに優れた肩ベルトを採用
特におすすめなのが、「ファイテンリラックス X10」。このモデルは、アクアチタンの濃度を通常の10倍に高めた特別仕様です。さらに、肩ベルトには耐久性に優れたシリコンゲルを採用し、長期間快適に使える設計になっています。



ランドセルは6年間使うもの。その間に汗や重みで肩ベルトがへたってしまうことが多いんです。実際、一般的なウレタンフォームの肩ベルトは6年間使うとかなりのクッション性が失われてしまいます。
しかし、このシリコンゲルの採用により、6年間使い続けてもベルトがへたりにくく、快適なクッション性を維持できるといいます。



第三者機関の試験では、一般の肩ベルトに使用されるウレタンフォームのへたり率が20%であるのに対し、「シリコンゲル」は0.2%と非常に低いことが確認されました。そのため、6年間の使用でもベルトがへたることなく、快適なクッション性が保たれます。
このシリコンゲルは、ボルダリングのマットや有名ブランドのバイクヘルメット、介護用ベッドなどにも使われる衝撃吸収素材。「ファイテンリラックス X10」の快適さは、素材のこだわりから生まれているのです。




「重心の安定」が背負い心地につながる。科学的エビデンスも
ランドセルを背負って動くうちに、姿勢が崩れ、猫背になってしまうことがあります。盛田のランドセルでは、猫背を防ぐためのさまざまな工夫がされています。
一般的に、後ろに重心が引っ張られると腰への負担が大きくなります。ランドセルの中身が少ない状態でランドセルを背負うと、ランドセルの中の荷物が動くことで、身体が後ろに引っ張られてしまうことが考えられます。その荷物のガタつきを抑える工夫が、教材の量に応じてメインルームを仕切る「H型パーツ(仕切れルーム)」です。





仕切れルームを使うことによって、教科書を体に近い位置に配置できますので、荷物のガタつきを抑えて、重心を安定させることができます。
教材が少ないときでも荷物が動かず、ランドセル内のバランスが保たれるため、背負いやすさが向上すると言います。





ランドセル選びでは「軽さ」が注目されがちですが、私たちは、重心の安定も大切だと考えています。重心を安定させることで、姿勢の改善にもつながる設計になっています。
重心の不安定は、背骨のゆがみや腰への負担にもつながります。長時間背負うことの多いランドセルだからこそ、お子さまの体にかかる負担をしっかり考えたいものです。
背負い心地を高めるため、背あて部分にもこだわっています。



背あてクッションには、低反発フィットフォームを使用しています。これにより、お子様の背中の形にしっかりフィットし、外部からの衝撃も軽減できます。


さらに、肩ベルトのフィット感を高めるチェストベルトも標準装備。ランドセルが体にしっかりフィットするよう設計されています。
盛田のランドセルは、ただ「軽い」だけではなく、お子さまの体への負担を最小限に抑えるための工夫が随所に施されているのです。
自由自在に動く収納力—アジャスター付きサイドポケット&インナーバッグ
リコーダーや折りたたみ傘など、ランドセル以外に持ち歩く荷物は意外と多いもの。そんな時に便利なのが、アジャスター付きのサイドポケットです。



サイドポケット自体は他のランドセルにもありますが、アジャスター付きなのは、盛田のランドセルならではの特長です。


サイドポケットは、さまざまなものを持ち運ぶお子さまのことを考えた工夫です。さらにアジャスターがついていることで、ポケットの広さを自由に調節でき、収納力がグッとアップするといいます。



幅を広げれば、リコーダーや折りたたみ傘もスッキリ収納できます。さらに、荷物が落ちないようにしっかりホールドする機能も備えています。
フレキシブル小マチとインナーバッグで収納力アップ
4段階調節が可能なフレキシブル小マチも便利な機能のひとつです。小学校では、体操着、上履き、水筒など、教科書以外にもさまざまな荷物を持ち運ぶことが多く、収納スペースの柔軟性が求められます。
このフレキシブル小マチは、荷物の形や大きさに合わせて調節できるため、すっきり収納が可能。 必要に応じてマチを広げられるので、かさばる荷物もしっかり収まり、使い勝手も抜群です。


また、細かい小物を整理しやすいクッション素材のインナーバッグも標準装備。筆箱や鍵など、ランドセルの中でバラつきがちなアイテムも、ひとまとめに収納できます。





できるだけ手持ちの荷物を少なくして、両手を自由に使えるようにしてあげたいという想いがあります。
すべての荷物がランドセルひとつに収まることで、手持ちの荷物を減らすことができ、両手を自由に使って通学できます。盛田のランドセルには、お子さまが快適に通学できるよう、さまざまな工夫が詰まっているのです。
店舗や展示会で背負い心地を体感しよう
盛田のランドセルの店舗では、ランドセルに実際に触れたり、背負ったりすることで、その背負い心地を確かめることができます。
また、店舗に行けない方のために、「ランドセルおうちで試着サービス」もご利用いただけます。



ご自宅で、使いやすさや背負い心地をじっくり試していただけます。ご家族みなさんで、ぜひ体感してください。
店舗や展示会の最新情報は、盛田のランドセル公式HPよりご確認ください。
重心の安定とリラックスを両立した盛田のランドセル。ぜひ一度、その快適な背負い心地を体験してみてはいかがでしょうか。