【ごとうじゅうランドセルインタビュー】機能のカスタマイズが魅力。ランドセル作りのプロが手掛けるランドセル

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長年続くランドセルブランドこそが老舗、というイメージがあるかもしれません。しかし、長い歴史を持つメーカーが、新たに自社ブランドを立ち上げることもあります。1925年(大正14年)に愛知県清須市で創業し、2025年には創業100年を迎えます。長年にわたり多くのランドセルを手がけてきた老舗メーカーが、節目の年である2025年春にオリジナルブランド「ごとうじゅうランドセル」を立ち上げました。今回は、その開発背景やこだわりについて、4代目である後藤さんにお話を伺いました。

目次

ランドセル業界で知らない人はいない老舗メーカー

株式会社後藤重は、もともと富山県の薬売りが使う「柳行李(やなぎごおり)」を扱うことから始まりました。「柳行李(やなぎごおり)」とは、柳の枝を編んで作られた軽くて丈夫な収納用の籠のことです。

その後、2代目の代にランドセル製造を開始。第二次ベビーブーム(1971年~1974年)の影響もあり、ランドセルの需要が高まる中で事業を拡大し、やがてランドセル専門の製造メーカーへと成長していきました。

また、2005年より愛知県清須市と提携し、清須市の新入学生にランドセルをプレゼントするプロジェクトでは、すべて後藤重のランドセルが使用されています。

後藤重は、創業当初から受け継がれてきた伝統的な縫製技術と熟練の職人技を駆使して、長年にわたりさまざまなランドセルを製造してきたそう。

後藤さん

今まで多くの企業のランドセルを、裏方として数百万本作り続けてきたことこそが、私たちの強みだと考えています。

他社ブランドのランドセルを設計・製造する「隠れた実力派メーカー」である後藤重が、創業100年という節目に満を持して立ち上げたのがオリジナルブランド「ごとうじゅうランドセル」です。

自分たちの手で、納得できる製品を届けたい

後藤重は、他社ブランドのランドセル製造を手掛る過程で、技術を磨き、たくさんの経験も積んできましたが、一方で「自社の想いを反映できない」というジレンマも抱えていたといいます。

後藤さん

他社のランドセルを製造する中で、『自分ならこうしたい』と考えることが多々ありました。

もし自分たちがブランドを立ち上げるなら、子どもたちのことを第一に考えた、やさしいランドセルを届けたい。そんな想いが次第に強くなっていきました。オリジナルブランドを立ち上げれば、自分たちの手で直接お客様に届けられる。そのことにも、大きな魅力を感じたそうです。

後藤さん

これまでもランドセル自体は作ってきたものの、実際にお客様と直接やり取りする機会はありませんでした。お子さんやご家族と直接つながれることに大きな価値を感じ、自社ブランドを立ち上げる決意をしました。

また、地元の方々からの期待の声も、後押しとなりました。

後藤さん

地元のお客様がランドセルを買いに来てくださることもあり、『どうしてオリジナルランドセルがないの?』『ごとうじゅうさんのランドセルを使いたい!』という嬉しい声をいただいていました。それが、ブランド立ち上げの大きなきっかけになりました。

こうして、100年の歴史と技術を結集させた「ごとうじゅうランドセル」が誕生したのです。

機能のカスタマイズが魅力の「カスタムメイド」

「ごとうじゅうランドセル」は、全7シリーズ・49バリエーションのラインナップを展開し、2026年入学者向けモデルから販売を開始します。
軽さと丈夫さを両立させるため、素材には主に軽量で丈夫なクラリーノ®エフを採用。また、牛革やコードバンを使用したモデルも展開しています。

後藤さん

おすすめは、『カスタムメイド』シリーズです。

「カスタムメイド」の最大の特徴は、見た目だけでなく、“機能”もカスタムメイドできること。多くのランドセルは色や内装、柄、デザインをオーダーメイドできますが、ごとうじゅうランドセルでは、肩ベルトや背あても自由に選べる点が大きな違いです。

後藤さん

お子さま一人ひとりの体に合わせ、実際にフィッティングをしてもらい、肩ベルトや背あてなどの形状を選択できる設計になっています。

肩ベルトや背あては、他のランドセルメーカーでも良いものが多いですが、ごとうじゅうランドセルでは、一つに決めず、お子様の体にぴったり合うものを提案したいという思いがありました。

カバーミー編集部

背あてがチェンジできるというのは珍しいですね!

後藤さん

そうですね、業界初の試みだと思います。

長年のランドセル作りの中で、お子さまの体格や身長に合うもの、合わないものが分かってきたそうです。

後藤さん

たとえば、重いものを背負っても、重心が上にあるほど軽く感じます。肩ベルトそのものは良いものでも、身体が大きいお子さまには、別の肩ベルトの方が合うことも多々ありました。この『カスタムメイド』がその解決策になればと思っています。

このカスタマイズを可能にしているのは、リアルタイムで職人が一つひとつ手作業で仕上げているからこそ。革の裁断から組み立て、縫製、仕上げまで、300以上の全工程を自社工房で丁寧に手作業で行っています。

後藤さん

カスタムメイドでは、肩ベルトや背あてだけでなく、本体の色や内装の柄も選べます。是非、いろいろ試してみてください。

子どものためのやさしいランドセル

ごとうじゅうランドセルが目指すのは「ずっと大好きでいられるランドセル」。カラーやデザインは「子どもらしい可愛らしさ」と「成長しても飽きずに使える上品さ」の両方を大切にして商品開発を行っています。そのため、全シリーズでカラーは20色近く展開されていますが、いずれも落ち着いた色合いです。

後藤さん

デザイン面では華美な装飾は避け、機能面でお子さまに寄り添いたいと考えています。

ごとうじゅうランドセルは、基本的にシンプルなデザインを採用しています。お子さまの身体にぴったり合う機能性を最優先し、派手な刺繍やオリジナリティあふれるデザインは控えめにし、ベーシックな形を基に作っています。

ごとうじゅうランドセルの、カスタムメイド以外のシリーズをご紹介します。

ミケ

ミケ

猫をモチーフにした「ミケ」は、可愛さとデザイン性を兼ね備えたシリーズです。

カバーミー編集部

サイトで拝見し、可愛い!と社内で話題になりました!

後藤さん

ミケは、猫好きの社員からの自主提案で生まれたモデルで、『可愛い』という声をいただき、好評です。

カバーミー編集部

なるほど。猫好きの方がデザインされたというのが伝わってきます!

ウルトラライトエディション

ウルトラライトエディション

軽さを追求して作られたのが「ウルトラライトエディション」。

後藤さん

簡素な作りにした結果、軽量でありながら6年使えるランドセルが完成しました。お客様からも軽さを求める声が多く、ラインナップに加わりました。

ブラックインフィニティ

ブラックインフィニティ

傷に強い素材「クラリーノ®タフロック®NEO」を使っているのがブラックインフィニティ。

クールなブラックデザインを基調に、赤青緑と、男の子の好きな色をアクセントに取り入れた、コンビカラーが特徴です。

後藤さん

わんぱくなお子さまでも安心な素材です。

カバーミー編集部

親御さんとしても安心ですね!

後藤さん

カスタムメイド以外のシリーズも、一部有料でカスタマイズが可能です。是非、ぴったりのランドセルを見つけてみてください。

工房見学でランドセル作りの現場を体感

ごとうじゅうランドセルでは、ショールームの開設や工房見学の開催を予定しています。

後藤さん

お子さまが6年間背負うランドセルがどう作られるのか知ることで、通学のイメージもわきやすいと思います。また、なかなか見る機会もないと思うので、親御さんも含め、是非見てもらうと面白いと思います。

現在は、取引先業者や地域活動の一環として実施している工房見学。今後はご家族や一般の方にも公開し、ランドセル作りの現場を体感できる機会を増やしていくと言います。

後藤さん

工房では、裁断から縫製、仕上げまでの全工程を見学できます。
完成までの過程を是非見に来てください。

ランドセルの試着や工房見学を通じて、ごとうじゅうランドセルについてより深く知ってもらい、興味を持ってもらえるきっかけになればと語ります。

後藤さん

アットホームな空間で丁寧にご案内いたしますので、ぜひお気軽にお越しください。

ショールーム・工房見学は2025年3月より予約受付開始。詳細は、ごとうじゅうランドセル公式HPでご確認ください。

ブランド初年度の展示会は要チェック

ごとうじゅうランドセルの2026年入学者向けモデルの販売は、2025年3月より注文受付を開始します。愛知県や首都圏を中心に合同展示会への出店や、自社単独展示会の開催を予定しています。詳細はごとうじゅうランドセル公式HPでご確認ください。

ブランド初年度となる今年、いち早くごとうじゅうランドセルを手に入れられるチャンス。ぜひ足を運んで、実物を体験してみてください。

カバーミーでは、ごとうじゅうランドセルの最新カタログを簡単に請求できます。ランドセル選びの第一歩として、ぜひご利用ください。

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