【conosakiランドセルインタビュー】これから先の100年を見据えて。工場で生まれた“新しい”ランドセル

  • URLをコピーしました!

今の時代、そして未来のランドセルのあり方に真摯に向き合うランドセルメーカーがあります。conosakiは、昭和59年(1984年)創業の総合鞄ファクトリー「榮伸」が展開するオリジナルブランドのひとつ。「この先」という意味を持つブランド名には、子どもたちがこれから出会うさまざまな経験や、ランドセルを贈る親御さんやご家族の想いを詰め込み、「このさき」をともに歩んでほしいという願いが込められています。今回は、株式会社榮伸(conosakiランドセル)の鵜木さんにお話を伺いました。

目次

技術力を生かした「工場で生まれたランドセル」

株式会社榮伸は、総合鞄ファクトリーとして、これまで多くのランドセルメーカーの製造を手がけてきました。そんな確かな技術を活かし、オリジナルブランド「conosaki」は誕生。今年、設立から6年目を迎えます。

鵜木さん

今年初めて、立ち上げ初年度にランドセルを選んでいただいた一年生が卒業を迎えました。

conosakiのランドセルは、まさに“工場で生まれたランドセル”です。ランドセルには「工房系」と「メーカー系」がありますが、conosakiは工房ではなく、工場での生産にこだわるブランドです。

鵜木さん

conosakiのロゴの下には『fabriek voor ransel』という表記があります。これはオランダ語で『工場で生まれたランドセル』という意味です。

工場ならではの強みを活かし、より多くの子どもたちへ高品質なランドセルを届ける。それがconosakiのものづくりの原点なのです。

工場生産だからこそ生まれる、conosakiならではのオリジナル機能

conosakiのランドセルには、独自の機能がいくつも取り入れられています。

鵜木さん

今までさまざまなメーカーのランドセルを作ってきた経験から得た知識を、conosakiに活かしています。主に「e-QBU構造」と「しっかりくん」の2つがポイントです。

型崩れしにくい「e-QBU構造」

A4フラットファイルに対応しながら型崩れを防ぐ「e-QBU構造」(イー・キューブ構造)。この技術は、専用の成型マシンと専用のミシンを使用するため、工房での導入が難しく、工場だからこそ実現できるものとのこと。

鵜木さん

「e-QBU構造」は作れる工場が限られています。専用の成型マシンを使うため、工房などでは作れません。これは、工場ならではの技術のひとつです。

工房系のランドセルは、手作りならではの丁寧な縫製技術が強みですが、機能面ではシンプルなものが多い傾向にあります。一方で、conosakiのランドセルは、工場ならではの生産体制を活かし、専用の工程で作られることで、より機能性に優れた製品を実現しています。

カバーミー編集部

工房の良さと工場の良さ、それぞれがあるんですね…!

ランドセルの形を守る「しっかりくん」

ランドセルは長く使ううちに口の部分がつぶれ、筋が入ってしまうことがあります。conosaki独自の補強技術「しっかりくん」では、樹脂を補強することで6年間使い続けられる強度を確保しています。

鵜木さん

形状補正自体は他社にもありますが『しっかりくん』では、形状補正の樹脂の中央部分に鉄芯を入れることで、型崩れせず直線をキープできるようになっています。

「e-QBU構造」も「しっかりくん」も、株式会社榮伸が技術開発し、商標登録を取得したオリジナルの製法です。conosakiにはこれらの技術が存分に取り入れられています。

鵜木さん

かねてからお付き合いのあるメーカーさんからの声や、社内のアイデアを取り入れながら、実用的でお子さまが使いやすい機能を開発しています。

ランドセル業界初の新機能「MFS(ミラクルフィットシステム)」

ランドセル選びで重要なのは、本体の重さだけではありません。実際に背負ったときに「軽く感じるかどうか」が大きなポイントになります。

鵜木さん

conosakiでは、単なる軽量化ではなく、背負った時の”体感重量”にこだわっています。

そこで誕生したのが、ランドセル業界初の新機能「MFS(ミラクルフィットシステム)」です。「MFS」は、「ミラクル背カン」「ミラクルベルト」「ミラくるっロック」、この3つの機能を組み合わせた独自のシステムとのこと。

カバーミー編集部

どれか一つの機能ではなく、3つを掛け合わせることで快適な背負い心地を実現しているんですね!

鵜木さん

それぞれの特長をご紹介します。

① ミラクル背カン

従来の左右可動だけでなく、上下にも動く構造を採用した背カン。お子さまの体の動きに柔軟にフィットし、肩にしっかり吸い付くような設計になっています。

鵜木さん

どんなにアクティブに動いても、内蔵されたスプリングでランドセルを身体にしっかりフィットさせて、肩と背中全体で背負うことで重さを分散します。

②ミラクルベルト

下ベルトに内蔵されたバネが、歩行時の衝撃を吸収。背中や腰への負担を軽減し、より軽く感じる設計です。

鵜木さん

衝撃をサスペンションのように吸収することで、お子さまの体への負担を軽減し、快適に背負えるようになります。また、背中や腰への負担も軽減します。

③ミラくるっロック

自動で閉まり、ワイドに広がるワンタッチロック機能。成長に合わせて開閉部分が調整できるため、冬場のダウンジャケットやレインコートを着た際でも、スムーズに着脱できます。

鵜木さん

ワンタッチで簡単に開閉できるだけでなく、お子さまの成長やシーンに合わせてフィット感を調整できるのがポイントです。

3つの機能が組み合わさることで、体へのフィット感が増し、重さが分散されることで「より軽く感じる」ランドセルに。conosakiのランドセルは、丈夫な作りと快適な背負い心地を追求し、お子さまの成長に寄り添う機能を搭載しています。

学術的にも証明された技術

conosakiの「MFS(ミラクルフィットシステム)」は、単なる新機能ではなく、学術的にもその有効性が証明されています。

2025年度、一般社団法人 日本人間工学会が主催する「人間工学グッドプラクティス賞」において、最優秀賞を受賞。お子さまの体への負担軽減において、高い有用性が認められました。

子どもたちは歩いたり、走ったり、飛び跳ねたりと、日々さまざまな動きをします。その際、前のめりになったり、荷物が重くなったりすると、ランドセルの肩ベルトがズレることがあります。

しかし、「MFS(ミラクルフィットシステム)」なら、どんなにアクティブな動きでもランドセルが体にしっかりフィット。ランドセルの位置を一定に保ち、重さを分散してくれるのです。

鵜木さん

お店で試着するときは、静止した状態での背負い心地しか確かめられません。でも、実際に使うのは毎日の通学。conosakiは、子どもたちのあらゆる動きを想定して設計しています。

カバーミー編集部

なるほど、使えば使うほど、その良さが実感できるランドセルなんですね!

鵜木さん

ぜひ実際に背負って、体感重量の違いを感じてみてください。

2026年度入学モデルのイチオシ「nouve(ヌーブ)」シリーズ

2026年度入学モデルで特におすすめなのが、「MFS(ミラクルフィットシステム)」を搭載した nouve(ヌーブ)シリーズ。そのコンセプトは、「新しいカタチ、新しい機能。これからの時代を歩む new basic モデル」です。

鵜木さん

ランドセルには通常、正面にかぶせ鋲がついているのが一般的ですが、nouve は一枚仕立てでかぶせ鋲がありません。 モダンな印象の、次世代ランドセルとしてのデザインが特徴です。

カバーミー編集部

確かに、近未来的なデザインですね!

鵜木さん

nouve は昨年リリースしたシリーズですが、初年度から大きな反響をいただいています。

また、2026年度入学モデル限定で、メタリックやパール素材を使った nouve のスペシャルバージョン「nouve shine」 をオンライン限定で展開しています。

鵜木さん

conosaki オンラインストアでしか手に入らない特別なモデルなので、ぜひチェックしてみてください!

いつでも、どこでも。男女ともに使えるデザインが魅力

ランドセルのデザインにはさまざまな種類がありますが、子どもは成長とともに好みが変わることがよくあります。選んだ時と使い始めの時では、感じ方が異なることもあります。conosakiでは、1年生の入学式から6年生の卒業式を迎えるまで、ずっと使いやすく、ずっとお気に入りであり続けるものとして、デザインやカラーにもこだわっています。

鵜木さん

お兄さん、お姉さんになっても使いやすいランドセルを考え、子どもたちの成長を見守る存在となるようなランドセルを作りたいと考えています。

たとえば、nouveシリーズでは、内装にオリジナルのモノグラム柄を採用しています。この内装は、どんなカラーにも共通しているので、男女を問わずどのお子さまにもぴったりです。

鵜木さん

内装を含め、どの色でも男女問わず使えるデザインを意識しています。

ランドセルは、何より使うお子さんが主役です。通学をサポートし、子どもたちが楽に行き来できることが本来の使命であり、機能やデザインが目立ちすぎることは避けるべきだとconosakiは考えています。ランドセルの主役は、あくまで子どもたちなのです。

鵜木さん

ブランド設立当初から一貫して大切にしているのは、子どもたちの毎日を支えるランドセルです。

子どもたちが過ごす6年間で、ランドセルと一緒にいるシーンはさまざまです。

鵜木さん

毎日手にするときに元気が出たり、目にしたときに安心感を感じたりするような、どんな場所でも、どんな時でも、誰といても素敵に思えるランドセルを目指しています。

100年先までを見据えたランドセル作り

nouveをはじめ、conosakiでは、ランドセルの新しいベーシックモデルを作るのが基本コンセプトだと言います。

ランドセルは140年以上の歴史を持ち、その形はほとんど変わっていません。素材の軽量化などの進化はあったものの、近年のデジタル化により、ランドセルの中に入れるものは大きく変わっています。教科書の量は減ったもののタブレットの重量は増え、昔は持ち歩かなかった水筒も今では必須アイテムとなり、荷物の総重量が500g以上変わることもあります。

鵜木さん

ランドセルを取り巻くさまざまな変化の中で、今のランドセルは本当に今の時代にフィットしているのか? という課題を感じています。

conosakiでは、これからの100年を見据え、今の時代に適した機能や形、重さを備えたランドセルを追求しています。見た目のスタイリッシュさはもちろん、必要な機能をしっかりと残しながらブラッシュアップし、新しいランドセルの形を提案しています。

鵜木さん

製造メーカーとして、これからの100年を見据えたランドセル作りをしていきたいと思っています。

店舗や展示会、レンタルサービスで、6年間の相棒を見つけて

ランドセル選びは、ほとんどの方が人生で一度きりの買い物。また6年間ずっと使い続けるのでお子さまにとっては相棒のような存在です。慎重に選ぶためにも、実際に背負って体験できる機会はとても貴重なものです。

鵜木さん

直営店舗や全国各地で行われる展示会はもちろんですが、一部百貨店様でも体験できる場をご用意しています。

また、自宅でランドセルを体験できるレンタルサービスも実施しています。遠方でなかなか店舗や展示会に行けない方も、ランドセルを実際に手にとって、デザインや色、使いやすさや背負い心地を自宅でゆっくり確かめられます。

鵜木さん

ランドセルを選んだ時のことや初めて背負った時のことが、ご家族皆さんの楽しかった思い出となることを願っています。6 年間一緒に過ごす素敵なパートナーと出会えますように!

店舗や展示会の詳細はconosakiの公式HPでチェックしてみて下さい。

カバーミーでは、conosakiランドセルの最新カタログを簡単に請求できます。ランドセル選びの第一歩として、ぜひご利用ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次