小学校の入学準備で悩むのが、ランドセルや文房具の色選び。「かわいい!」と選んだピンクや水色が、高学年になって「恥ずかしい…」と言われてしまうケースは意外と多いものです。6年間という長い期間を考えると、お子さんが成長しても違和感なく使い続けられる色やデザインを選びたいですよね。今回は、高学年になっても後悔しない、ランドセルの賢い選び方をご紹介します。
高学年で後悔しやすいのは「選び方」の問題だった
先輩ママたちの声を集めると、高学年になって後悔するのは「色そのもの」ではなく「選び方」に原因があることが分かってきました。特に多いのが、キャラクターの大きなプリントや過度な装飾が施されたランドセルです。1年生の時は「かわいい」と大喜びだったプリンセスの刺繍も、4年生頃になると「ちょっと恥ずかしい」と感じ始めるお子さんが出てきます。
実は色自体が問題なのではなく、デザインの「幼さ」が気になるケースが大半なのです。成長とともに好みが変化するのは自然なこと。特に思春期に差し掛かる高学年では、周りの目を気にし始める時期でもあるため、色よりも「どんなデザインか」を重視して選ぶことが、後悔しないポイントになります。

見るからに「可愛い!」というデザインよりも、さりげないモチーフが可愛いものだと、親としても選びやすいですね!


パステルカラーも選び方次第で6年間使える
人気のパステルカラーは「高学年になると恥ずかしい」と思われがちですが、実は選び方次第で6年間しっかり使えます。大切なのは「色のトーン」と「デザインのシンプルさ」です。例えば、明るすぎるベビーピンクよりも、少しくすんだニュアンスピンクやモーヴピンクを選ぶと、大人っぽさが出て高学年でも違和感がありません。


ラベンダーやミントグリーン、サックスブルーといったパステルカラーも同様に、彩度を抑えたトーンを選ぶのがポイント。さらに、シンプルな無地デザインか、控えめなステッチ程度に留めておけば、幼さを感じさせず長く愛用できます。むしろ、黒やネイビーより柔らかい印象で、お子さんらしい優しさも残せるというメリットがあるのです。



好きな色を組み合わせて作れるランドセルもあるんですね!


「今の好み」だけで選ばない、お子さんとの上手な決め方
6歳のお子さんに「どれがいい?」と聞けば、キャラクターものやキラキラした派手な色を選ぶのは当然です。しかし、そこで親が何も言わずに買ってしまうと、数年後に「なんでこんなの選ばせたの!」と責められることも。大切なのは、お子さんの気持ちを尊重しながらも、親が将来を見据えたアドバイスをすることです。
おすすめの方法は、「6年生のお兄ちゃん・お姉ちゃんが使っているところを想像してみよう」と声をかけること。実際に高学年の児童が使っている様子を見せたり、「5年生になってもこの色がいいかな?」と未来の自分をイメージさせると、お子さん自身が冷静に考えられます。また、2〜3色に絞った中から選ばせるなど、選択肢を限定するのも効果的な方法です。



自分で長く使うものを自分で選ぶ経験も勉強のひとつですね!
ワンポイントや刺繍は「さりげなさ」がカギ
パステルカラーを選ぶ時こそ、デザインのバランスが重要になります。大きなリボンや花の刺繍、キラキラのラインストーンなどは、低学年の間は可愛らしいのですが、高学年になると「幼く見える」原因に。一方で、シンプルすぎて物足りないと感じるお子さんもいますよね。そんな時は「さりげない個性」を意識しましょう。
例えば、パステルピンクのランドセルなら、同系色のステッチで統一感を出したり、控えめなエンブレムや小さなロゴ程度に留めたりするのがおすすめです。内装の柄で遊ぶのも良い方法で、外側はシンプルでも開けた時に楽しい驚きがあります。パステルブルーやパープルも同様に、装飾は最小限にすることで、色の美しさが際立ち、大人っぽさも保てます。


文房具やバッグ類はどう選ぶ?ランドセル以外のアイテム選び
ランドセルだけでなく、筆箱や体操着袋、上履き入れなども長く使うアイテムです。これらは比較的買い替えやすいので、低学年のうちはお子さんの好きな色やキャラクターを選んでも問題ありません。ただし、すべてを派手にするのではなく、どこか1つに絞るとバランスが取れます。
例えば、ランドセルをシンプルな色にしたら、筆箱は好きなキャラクターものにする、という具合です。文房具は消耗品でもあるため、高学年になったらさりげなく「新しいのどう?」と提案して、年齢に合ったデザインに誘導するのもスムーズな方法。体操着袋などの布製品は、成長に合わせて手作りし直すご家庭も多く、これも思い出づくりの一つになります。
もし「恥ずかしい」と言われたらどう対応する?
どんなに慎重に選んでも、成長とともに「この色、もう嫌だ」と言い出すお子さんはいます。その時に大切なのは、否定せずに気持ちに寄り添うことです。「あなたが選んだんでしょ」と突き放すのではなく、「そっか、大きくなって好みが変わったんだね」と受け止めてあげましょう。
実際の対処法としては、ランドセルカバーを活用する方法が最も手軽です。最近は様々なデザインのカバーが販売されており、雰囲気を大きく変えることができます。また、「6年生まであと○年だから頑張ろう」と一緒に目標を立てたり、お気に入りのキーホルダーをつけて気分転換させたりする工夫も効果的。物を大切に使う心を育てる良い機会にもなります。




まとめ 好きな色を長く使うコツは「トーン×シンプル」
6年間という長い小学校生活を考えると、色選びは意外と重要なポイントです。パステルカラーなど人気の明るい色も、くすみがかったトーンを選び、デザインをシンプルに抑えれば、低学年から高学年まで違和感なく使い続けられます。お子さんの「今」の気持ちを尊重しながらも、親として将来を見据えたアドバイスをすることが大切です。
最終的には、どんな色を選んでも6年間の思い出が詰まった宝物になります。完璧な選択を目指すよりも、お子さんと一緒に悩んで決めたプロセス自体が、入学前の大切な思い出になるはずです。

















