小学校入学を控えた子どもを持つ保護者にとって、ランドセル選びは大きな悩みのひとつ。特に「軽さ」と「丈夫さ」のどちらを優先すべきかは、家庭によって意見が分かれるポイントです。
そこで今回は、株式会社NEXERとララちゃんランドセルの共同で実施された、「ランドセルで重視するポイント」に関するアンケート調査結果をご紹介します。ランドセル選びの参考にしてみてください。
- 調査期間:2025年5月19日〜6月2日
- 調査方法:インターネットアンケート
- 対象者:全国の小学生以上の子どもを持つ男女
- 有効回答数:329件
ララちゃんランドセルのインタビュー記事もチェック!
カバーミーによる、

調査概要と質問内容
本調査は2025年5月19日から6月2日にかけて、インターネットアンケート形式で実施されました。小学生以上のお子さんを持つ全国の保護者329名から有効回答を得ています。
調査では以下の7つの質問を通じて、ランドセル選びの実態と満足度を詳細に調べています。
- ランドセル選択時の「軽さ」と「丈夫さ」の重視度
- その選択理由
- 「軽さ」重視の満足度とその理由
- 「丈夫さ」重視の満足度とその理由
- 今後のランドセル選びで理想とするバランス
3割以上の保護者が「軽さ重視」を選択
調査結果によると、ランドセル選びにおいて3割以上の保護者が「軽さを重視した」と回答しています。この背景には、現代の小学生を取り巻く環境の変化があるようです。
「圧倒的に軽さ重視」と答えた保護者からは、「子供の持ち物が多いし、今時のランドセルは大きいから軽いものを選んだ」(30代女性)、「とにかく道具が重すぎると思います。学校に置き勉でよいと思います」(40代女性)といった声が聞かれました。
「やや軽さ重視」の理由としては、「軽くてもすぐに壊れるようではだめなので」(30代女性)、「重いランドセルを背負って登校するのが大変だと思うから」(30代女性)など、お子さんの負担を第一に考える意見が目立ちました。

バランス重視派の現実的な判断
興味深いことに、「同じくらい重視した」と回答した保護者も多く、その理由には非常に現実的な判断が見て取れます。
「長く使う物なので、耐久性も軽さも大事だから」(20代女性)、「お子さんが耐えられる軽さかつ丈夫なものを選んだ」(30代男性)といった声からは、単純な二択ではなく、総合的な判断を重視する姿勢が伺えます。
また、「高い買い物なので軽くてもすぐ壊れてもらっては困るし逆も然りでバランスのとれたものを購入しました」(30代女性)という意見は、多くの保護者の本音を代弁しているといえるでしょう。
丈夫さ重視派の長期的視点
一方で、「丈夫さ」を重視した保護者の意見も根強く、その理由は主に長期的な視点に基づいています。
「やや丈夫さ重視」の理由として「6年間使うから」(30代男性)、「長く使うものなので、耐久性を重視した」(40代女性)といった回答が多く見られました。
「圧倒的に丈夫さ重視」と答えた保護者からは、「重さも気になるがあまり大差もないため6年間耐えられる耐久性を重視した」(50代女性)という、経験に基づいた判断も聞かれました。
軽さ重視派の満足度は98%
実際の使用感について、「軽さ」を重視した保護者の98%が「軽さを重視して良かった」と回答しており、非常に高い満足度を示しています。
その理由として、「身体も小さくて、ランドセルだけでも重いので出来るだけ負担を減らしたかった」(30代女性)、「学年が上がるにつれて、教科書などの荷物が増えて重くなるから」(40代女性)など、お子さんの身体的負担への配慮が多く挙げられました。
「軽快に学校へ行ってる姿を見て」(30代女性)、「毎日背負うものだから、重いのは辛いと思ったので。軽いのが正解だったと思う」(50代女性)といった声からは、実際にお子さんの様子を見て確信を深めた保護者の心境が伺えます。

丈夫さ重視派も92.4%が満足
「丈夫さ」を重視した保護者も92.4%と高い満足度を示しており、その判断が正しかったことを実感しています。
満足している理由として、「壊れなかったから」(30代男性)、「ボロボロになることなくきれいなままの状態が続いてリメイクすることも出来たから」(40代女性)など、実用面での成果を実感する声が聞かれました。
また、「ほとんど痛むことなく6年間使ってくれたから」(50代女性)、「原型をとどめていて、良い思い出になるから」(60代男性)といった声からは、長期使用による経済性や思い出としての価値も評価されていることが分かります。

今後の理想は「軽さ優先」が35.6%
今後のランドセル選びについて尋ねたところ、興味深い結果が得られました。55%の保護者が「軽さと丈夫さのバランスが最も大事」と回答した一方で、35.6%が「軽さ優先の方が良い」と答えています。
「とにかく軽さ最優先でよい」と考える理由として、「お子さんが楽なのが一番なので」(30代女性)、「重いのはその時点で、どんなに品質がよくても嫌なので」(40代女性)という率直な意見が聞かれました。

軽さ重視でも最低限の丈夫さは必要
「軽めであることを重視しつつ、そこそこ丈夫ならOK」と答えた保護者からは、現実的なバランス感覚が伺える意見が多く聞かれました。
「男の子で雑に扱っていても、とりあえず壊れていないので、ある程度の丈夫さがあれば十分だと思う」(40代女性)、「ランドセルって少々雑に扱っても壊れることはないから」(40代女性)といった実体験に基づく判断が目立ちます。
また、「そこまで丈夫でなくても6年間もつから」(50代男性)という声からは、現在のランドセルの品質に対する信頼が感じられます。

バランス派の総合的な判断基準
半数以上を占めた「軽さと丈夫さのバランスが最も大事」と考える保護者からは、多角的な視点での判断理由が聞かれました。
「身体の負担は最小限で長く使えるように」(20代女性)、「お子さんは扱いが雑だから、丈夫さも譲れない」(30代女性)など、お子さんの特性を考慮した判断が多く見られます。
また、「6年間愛着を持って使うことも大切な学びだと思うので、多少高くてもバランスがいいものが欲しかった」(40代女性)という教育的観点からの意見も印象的でした。

お子さんに合わせた選択が重要
今回の調査結果から、ランドセル選びにおいては「軽さ」を重視する傾向がやや強いものの、「丈夫さ」も依然として重要な要素であることが明らかになりました。
重要なのは、お子さんの体格や性格、通学環境、そして家庭の価値観を総合的に考慮して選択することです。軽さを重視した場合でも98%、丈夫さを重視した場合でも92.4%という高い満足度は、それぞれの判断基準が適切であったことを示しています。
これからランドセルを選ぶ保護者の皆様は、この調査結果を参考にしながら、お子さんにとって最適なランドセルを見つけていただければと思います。
ランドセルに関するこちらの記事もチェック!