【HERZ(ヘルツ)インタビュー】6年より先も、ずっと。子どもも大人も使えるランドセル

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ランドセル選びと言えば、毎年新しいモデルが登場し、売り切れも続出するイメージがあります。何かと焦ってしまいがちなラン活ですが、そんな時は鞄屋さんが手掛けるランドセルを選ぶという選択肢も。鞄や革小物を製造しているHERZ(ヘルツ)は、そのラインナップのひとつにランドセルがあります。HERZのランドセルは、子どもだけじゃなく大人も使えるランドセル。今回は、表参道にあるHERZ本店の日野さんにお話を伺いました。

目次

ランドセルは、HERZの革製品のひとつ

表参道のHERZ本店に足を踏み入れると、店内には革の香りが漂い、奥に併設された工房が目に入ります。

HERZは、1973年に創業者・近藤晃理氏が立ち上げた革鞄工房です。ブランド名の「HERZ(ヘルツ)」はドイツ語で“こころ”を意味し、「鞄を作ることが楽しくて仕方がない!」という情熱から誕生しました。

HERZのオリジナルレザーはイタリアのタンナー(皮を鞣(なめ)す職人)が手がけ、国際団体からゴールドランクの認定を受けた高品質な素材です。

日野さん

革の担当者は年に3回ほどイタリアを訪れ、厳しい検品を経て日本へ持ち帰っています。

そんな、こだわりの革で作られた鞄や革小物などの革製品の中に、ランドセルもラインナップされています。

「売り切れ」とは無縁。ラン活の選択肢

HERZでは、「丈夫で長く使える」をテーマに、流行に流されず、飽きのこない味わいのある鞄を作り続けています。HERZのランドセルは、そんな数ある革製品のひとつです。

日野さん

一般的なランドセルは毎年予約販売があり、夏頃には締め切られることが多いですよね。でも、うちはあくまで鞄の一つとして作っているので、そういったシーズン制はなく、通年で注文できます。

カバーミー編集部

なるほど、“何年モデル”や“販売開始日”といった概念がないんですね!

HERZのランドセルは基本的に受注生産。注文後に製作を開始し、約6週間で手元に届きます。売り切れの心配がないため、「ラン活に乗り遅れてしまった」と焦る必要もありません。なお、4月入学に向けたランドセルは、2月上旬までに注文すれば間に合うそうです。(※納期は不定期で変更する可能性があるため、ご購入時にご確認ください。)

いわゆる“ラン活”のプレッシャーから解放され、じっくりとランドセルを選ぶことができる。HERZのランドセルは、そんな自由な選択肢を提供してくれます。

人とかぶらない個性的なランドセル

HERZのランドセルは、すべて半被せタイプ。カラーバリエーションは キャメル、チョコ、ブラック、グリーン、レッド の5色展開です。

日野さん

ランドセルに限らず、HERZの他のシリーズもこの5色で統一しています。

おしゃれでカラフルなHERZのランドセルは、男の子にも女の子にも人気。シンプルながらも洗練されたデザインと、長く愛用できる機能性を兼ね備えています。

カバーミー編集部

形で人気のものはありますか?

日野さん

特に縦型がよく売れていますね。

カバーミー編集部

売れ筋の色はありますか?

日野さん

色の人気は本当にバラバラです。どの色が突出しているということはなく、皆さんそれぞれ好きな色を選ばれます。

また、色に限らず、HERZではシーズンごとに新作を発表することは基本的にありません。

日野さん

ランドセルに限らず、HERZの製品は「良いものを世に出して、ずっと作り続ける」という思いで作っています。

お子さまの好みや個性に寄り添い、「人とかぶらない」特別なランドセルを見つけられる。それがHERZの魅力です。

大人になってからも使える本革ランドセル

HERZでは、すでに20年以上前からランドセルシリーズを手がけていたそう。HERZのランドセルは、小学校を卒業した6年後はもちろん、その先も、大人になってからも使い続けられる本革ランドセルです。

カバーミー編集部

大人向けのランドセルは、海外向けなども含めて最近流行っている印象があります。

日野さん

そうですね。HERZは大人向けランドセルの流行の先駆けと言えるのではないでしょうか。

HERZのランドセルは、ご兄弟でご愛用いただくこともあるとのこと。

日野さん

兄弟で異なる革色を選んで揃えたり、それぞれの個性に合わせたランドセルを選ばれるご家庭も多いですね。

カバーミー編集部

革製品が好きな親御さんが、お子さまに背負わせたいと思うケースが多いのでしょうか?

日野さん

それもありますね。また、お子さま自身が“お兄ちゃんやお姉ちゃんと同じランドセルを背負うのが夢”と言ってくれることもあります。

カバーミー編集部

大人も子どもも魅了するランドセルなんですね!

日野さん

HERZのランドセルは、丈夫な革だからこそ長く使えるもの。使い込むほどに味わいが増していきます。

革ならではの特徴を知り、お手入れで愛着を育てる

HERZの製品で使用されるのは、キズやシワなど素材の風合いをそのまま生かした植物タンニン鞣(なめ)しの牛革です。

日野さん

自然素材のため、厚みやシワ、色ムラ、風合いには個体差があります。そのため、HERZのランドセルは“自分だけの、世界にひとつだけ”の特別なものになります。

HERZのランドセルを選ぶ際には、革ならではの特徴を知ってほしいと日野さんは語ります。

日野さん

HERZの鞄は、一枚革の厚みを活かし、丈夫で長く使えるように作られています。色止めなどの表面加工を最小限に抑えているため、色落ちや色移りが起こることがあります。また、本革ならではの質感や耐久性が魅力ですが、ある程度の重さはあります。

繊細な素材であることやある程度の重量は、軽さを重視するランドセルとは異なる部分。しかしそのぶん、HERZのランドセルは革本来の表情や経年変化を楽しめます。

日野さん

革製品であるHERZのランドセルには、定期的なお手入れが必要です。しかし、それも革鞄を持つ楽しみのひとつ。手入れをするほどに、自分だけのランドセルへと育っていきます。

毎日使うことで色艶が増し、長い年月をかけて自分だけのランドセルになっていく。
手をかけた分だけ愛着が深まり、経年変化を楽しみながら育てていく。それがHERZのランドセルの魅力です。

日野さん

ひとつのものをお手入れしながら大切に使うということも、ランドセルを通して学んでいただけると思います。

リメイク不要。長く使い続けられる魅力

ランドセルは6年間使用した後にリメイクする、というイメージが一般的です。しかし、HERZのランドセルはリメイク不要です。

日野さん

HERZでは、あえてリメイクは行っていません。

HERZのランドセルは、子ども用・大人用のどちらも同じサイズで作られています。卒業後はストラップを大人用に付け替えるだけで、ビジネスリュックとしてそのまま使用可能。6年間しっかり使えるだけでなく、20年以上愛用できる耐久性も魅力です。

カバーミー編集部

リメイクしなくても、ずっと使い続けられるんですね…!

また、HERZでは、革の裁断後からデザイン、製作に至るまで、一人の職人が責任を持って仕上げます。まるで、依頼したランドセルを一人の職人に託し、完成までじっくりと仕上げてもらうような感覚。丁寧なものづくりへの姿勢が伺えます。

HERZは革製品専門の工房として、修理にも強みがあります。金具の交換やメンテナンスも工房内で対応できるため、長く安心して使い続けられます。

また、HERZのランドセルは色のカスタマイズも可能です。

日野さん

セミオーダーで、色などをパーツ毎に変えることもできます。より個性的なランドセルを作りたい方におすすめです。

たとえば、かぶせ(フタ部分)とベルトを異なるカラーにすることも可能。さらに、金具の追加やネーム刻印など、さまざまなオプションを組み合わせて、自分だけのオリジナルランドセルを作ることができます。

HERZのランドセルは、卒業後も長く寄り添うパートナー。ぜひ、自分らしい一品を見つけてください。

ものづくりの雰囲気を感じながらランドセル選びを

HERZの店内からは工房の様子が見え、職人が実際に製作する姿を間近で感じることができます。店頭に並ぶ商品が、その場で作られている空気感を味わえるのもHERZならではの魅力です。

日野さん

ランドセル選びの束の間に様々な革製品が作られる風景をご覧いただけます。ぜひお気軽に遊びに来てください。

特にゴールデンウイークや夏休みには、多くの方が実物を見に訪れます。親御さんだけでなく、祖父母と一緒に来店されるケースも多いそうです。

日野さん

やはり、革の魅力は実際に見てこそ伝わるもの。ぜひ手に取って、その良さを実感してほしいですね。

工房は、東京都渋谷区(表参道)のヘルツ本店のほか、全国に以下の店舗を展開しています。

詳しくは、HERZ公式HPをご覧ください。

ランドセルだけでなく、多彩な革製品が並ぶHERZ。ぜひ、ご家族で足を運び、本物の革の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

 

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