買う前に知っておきたい。ランドセルの安全性能

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ランドセルは単なる通学バッグではありません。お子さまの安全を守る重要な役割を果たしています。今回は、ランドセルの安全性能について詳しく解説します。これらの機能がどのようにお子さまを守るのか、そしてランドセル選びの際にどのように考慮すべきかを見ていきましょう。

目次

お子さまを事故から守る賢い仕組み「安全ナスカン」

安全ナスカンは、ランドセルの肩ベルトを胸元で留める金具です。

羽倉ランドセルの安全ナスカン

安全ナスカンは、ただの留め具ではありません。お子さまの安全を考えた特別な仕組みが施されているのです。安全ナスカンの最大の特徴は、一定以上の負荷がかかると自動的に外れる設計になっていることです。これにより、以下のような危険な状況からお子さまを守ることができます。

  • エスカレーターや電車のドアへの巻き込み事故の防止
  • 遊具に引っかかった際の窒息事故の回避
  • 不審者に襲われた際の逃げ遅れの防止

安全ナスカンは、通常の使用では外れることはありませんが、緊急時には素早く外れることで、お子さまの安全を確保します。この機能は、特に低学年のお子さまにとって重要です。たとえば、羽倉ランドセルの安全ナスカンは、2024年モデル以降、安全性をより高めるため24kgの負荷がかかるとはずれるように改良しています。

ランドセルを選ぶ際は、安全ナスカンの有無と性能を確認しましょう。メーカーによって設計が異なる場合があるので、実際に触れて操作感を確かめることをおすすめします。

カバーミーでは羽倉ランドセルのカタログも請求できます。
※写真はシリーズの一例です。モデルによっては完売の可能性もあります。最新のランドセルは、カタログをご確認ください。

暗い道でもお子さまの存在をアピール「反射材」

反射材は、ランドセルの安全性能の中でも特に重要な要素の一つです。夕暮れ時や夜間の通学時に、お子さまの存在を車のドライバーに知らせる役割を果たします。反射材の主な特徴と効果は以下の通りです。

  • 車のヘッドライトを反射し、遠くからでもお子さまの存在を認識させる
  • 360度どの角度からも反射するよう、ランドセルの各部に配置されている
  • 雨や雪の日でも効果を発揮する耐候性がある

反射材の種類や配置は、メーカーや製品によって異なります。一般的には以下の場所に反射材が付いています。

  • 肩ベルト
  • 背面
  • 側面
  • 底面

たとえば、フジタのランドセルでは、反射材をデザインに活用し、スタイリッシュさを実現しています。

フジタの「光るランドセル」ブラックキャプス フラッシュ

ランドセルを選ぶ際は、反射材の面積や配置を確認しましょう。より多くの場所に、より大きな面積で反射材が付いているものを選ぶことで、お子さまの安全性を高めることができます。

カバーミーではフジタのランドセルのカタログも請求できます。
※写真はシリーズの一例です。モデルによっては完売の可能性もあります。最新のランドセルは、カタログをご確認ください。

防犯ブザーの取り付けで安心感アップ「Dカン」

Dカンは、一見すると小さな金具ですが、お子さまの安全を守る重要な役割を果たします。

主に防犯ブザーを取り付けるために使用されますが、その他にも様々な用途があります。Dカンの主な特徴と用途は以下の通りです。

  • 防犯ブザーの取り付け:緊急時にすぐに使用できるよう、手の届きやすい位置に設置
  • 鍵やパスケースの取り付け:紛失防止に役立つ
  • 体操着袋やお道具箱の吊り下げ:荷物の整理整頓に便利

Dカンの位置は、お子さまの利き手に合わせて選べるようになっています。右利きのお子さまは左側、左利きのお子さまは右側に取り付けるのが一般的です。ランドセルを選ぶ際は、Dカンの数や位置、強度を確認しましょう。複数のDカンがあれば、より多くの用途に対応できます。また、強度が十分でないと、使用中に外れてしまう可能性があるので注意が必要です。

萬勇鞄では、Dカンはいたってシンプルな形にしているとのこと。必要最低限使えて、多用途に使えるように、との想いが込められています。

萬勇鞄のDカン

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※写真はシリーズの一例です。モデルによっては完売の可能性もあります。最新のランドセルは、カタログをご確認ください。

その他の安全性能

ランドセルには、その他にもさまざまな安全性能があります。それぞれの性能について見ていきましょう。

転倒時の頭部保護機能
ランドセルは、お子さまが転倒した際に頭部を守る重要な役割を果たします。ランドセルの硬い構造と背中から頭部にかけての位置関係により、後ろに転んだ際にクッションの役割を果たします。これにより、頭部への直接的な衝撃を軽減し、重大な怪我のリスクを減らすことができます。

緊急時の浮き輪機能
多くのランドセルは、緊急時に水に浮く設計になっています。これは、豪雨による突然の浸水や川への転落といった予期せぬ事態に備えた機能です。ランドセルの中に空気が入る構造になっているため、一時的に浮き輪のような役割を果たし、お子さまの命を守る可能性があります。

まとめ

ランドセルの安全性能は、お子さまの6年間の学校生活を守る重要な要素です。安全ナスカン、反射材、Dカンという3つの機能は、それぞれが異なる場面でお子さまを守ります。ランドセル選びの際は、これらの安全機能をしっかりと確認し、お子さまの体格や使用環境に合わせて最適なものを選びましょう。安全性能が高いランドセルを選ぶことで、保護者の方々も安心してお子さまを送り出すことができるはずです。

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