【鞄工房山本インタビュー】奈良で見つける「記憶に残る」ランドセル

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入学準備に避けては通れないランドセル選び。ランドセルを選ぶことは、ただの買い物ではなく、家族の記憶に残る大きなイベントでもあります。奈良に工房を構える鞄工房山本は、ランドセル選びを通じてさまざまな取り組みを行っています。今回は、株式会社鞄工房山本のマーケティングチーム、橋爪公美さんにお話を伺いました。

目次

転機は「我が子のため」に作った特別なランドセル

鞄工房山本の歴史は、1949年の創業にまでさかのぼります。もともとは鞄作りを手がけていた同工房ですが、1969年にはランドセル専業に。当時は卸売りが中心でしたが、2000年からは直販を開始し、現在の販売方法に至ります。

直販を始める転機となったのは、現在の社長(3代目)が小学校入学時にランドセルを父親に作ってもらった経験とのこと。

橋爪さん

現社長(3代目)の父である2代目社長は、息子が小学校に上がる頃、息子のために自らランドセルを作りました。
「より良いものを」「日本一のランドセルを作る」という意気込みで、品質にこだわり抜いたランドセルを作ったんです。

そのランドセルを受け取った息子さんは、「世界に一つだけのランドセル」だと言って大喜びしたそう。
この素敵なエピソードが、ランドセルの直販を始める転機となりました。

その後も鞄工房山本は、「はじめての、一生もの。」というコンセプトのもと、現在も高品質なランドセルを作り続けています。

一貫製造体制が生む高品質

鞄工房山本のランドセル作りを支える特徴のひとつが、一貫製造体制です。ランドセル業界では分業や一部外部委託を採用する例も多い中、鞄工房山本では革の仕入れから完成まで、すべてを自社で一貫して行っています。

一貫製造体制だからこそ可能な細部への気配りは、鞄工房山本の徹底したものづくりを物語っています。職人一人ひとりの手と目が行き届いたランドセルは、確かな信頼、そして品質の証と言えるでしょう。

ものづくりの心を育む工房見学

鞄工房山本の確かな品質を体感できるのが、工房見学です。本店から徒歩2分ほどの場所にある工房で、ランドセル選びとともにものづくりの現場を体感することができます。

普段は目にすることのない工房では、見た目の楽しさだけでなく、作業音や革の匂いなど、五感を通じてものづくりの世界に触れることができます。

橋爪さん

ランドセル選びに奈良の本店にいらした際に、一緒に工房にもお立ち寄りいただくことが多いです。

工房見学の様子

職人たちが真剣な表情で、一生懸命にランドセルを組み立てる姿は圧巻です。その姿を見ることで、お子さまは自分がこれから背負うランドセルに対する愛着や信頼を感じられるはずです。また、ランドセルが作られる工程を間近で見ることで、新たな発見や驚きが生まれ、好奇心を刺激します。完成したランドセルをお店で見るだけではわからない「ものづくりの深さ」を知る機会となるはずです。

工房見学は参加無料・予約不要。ランドセル選びの際には、ぜひ立ち寄って職人の技術を体感してみてください。

工房見学

おすすめは「牛革×キューブ型」のシリーズ

2026年入学モデルでは、21シリーズ、102種類の豊富なラインナップをご用意。年々多様化するニーズに応えて、個性を引き立てる33色のカラーバリエーションが揃いました。シンプルながらも個性が光る色合いが魅力的です。

橋爪さん

男女分け隔てなく選んでいただけるようなカラー展開のモデルを多く取り揃えています。

特におすすめなのが、Uni、Kaguyama、New Antiqueの3シリーズ。これらのモデルは、すべて牛革製でありながら、キューブ型を採用しているとのこと。キューブ型はヘリがないコンパクトなデザインが特長です。

橋爪さん

牛革でありながらキューブ型を実現するのは、鞄工房山本ならではの特徴です。 硬い牛革を加工してこの形に仕上げるのは非常に高度な技術を要します。そこには職人たちのこだわりと熟練の技が詰まっています。

Uni は2026年入学モデルからリモデルした人気のシリーズで、9色のカラーバリエーション。男の子でも選びやすい赤色「アップルティー」などが目を引きます。

鞄工房山本 – Uni

Kaguyamaは鞄工房山本のバッグブランド「香久山鞄」から生まれたランドセル。コンパクトなキューブ型デザインで、抜群の収納力を誇ります。

鞄工房山本 – Kaguyama

New Antiqueシリーズはスッキリとした見た目が特長。大人っぽく落ち着いたカラーとデザインが人気です。

鞄工房山本 – New Antique

ぜひ、カタログを取り寄せて、最新のシリーズを比べてみてください。

ランドセルを開ける時のひと手間を軽減。独自の「ワンプッシュ錠前」

鞄工房山本のランドセルは、使いやすさにもこだわっています。その象徴のひとつが、全モデルに採用されている独自の「ワンプッシュ錠前」です。

通常、ランドセルを開ける際には錠前をひねる必要がありますが、「ワンプッシュ錠前」は、名前の通りワンプッシュで簡単に開けられる仕組み。お子さまがランドセルを開け閉めする際の負担を軽減したユニバーサルデザインです。さらに、オートロック機能を搭載しており、閉じると自動でロックがかかるため、ロックのかけ忘れによるトラブルも防止。お子さまにも親御さんにも安心です。

レンタルランドセルや展示会で体感しよう

豊富なデザインとカラーが魅力の鞄工房山本のランドセル。2026年入学度モデルからは背負いやすさの面で改良が加えられています。

橋爪さん

2026年入学度モデルからは、牛革・コードバン製ランドセルの軽量化を実現しました。より背負いやすさを追求したモデルになっています。

実際に背負っていただくと、見た目以外の「背負いやすさ」や「使いやすさ」の工夫を体感できるはずです。

橋爪さん

とくに本革製のランドセルだと、重さを心配される保護者の方も多いのですが、実際に背負っていただくと『思ったより軽い』と驚かれる声をよくいただきます。

奈良の工房に行けない場合でも、奈良の本店をはじめとする全国4店舗(銀座店、横浜店、梅田店)で実物をご覧いただけます。また、毎年2月頃から展示会も開催されるので、ぜひ足を運んでランドセルの魅力を体感してみてはいかがでしょうか。

各店舗へのアクセス、展示会のスケジュールは鞄工房山本のホームページ をチェックしてください。

また、なかなかお店に足を運べない場合は、レンタルランドセルという選択肢も。

橋爪さん

レンタルランドセルは、ご自宅でゆっくり試せるとあって多くのご家庭にご利用いただいています。遠方の方だけでなく、「購入前にもう一度確認したい」という方にもぴったりのサービスです。

ランドセル選びは、実際に見て、背負ってみてわかることもたくさんあります。なかなか実物を見に行けないという方は、ぜひレンタルランドセルのサービスを活用してみてはいかがでしょうか。

大切な一生ものを受け取る「ランドセル贈呈式」

鞄工房山本では、ランドセル購入の後も、嬉しいイベントが用意されています。奈良の工房では、作り手からお子さまに直接ランドセルをお渡しする記念イベント「ランドセル贈呈式」が開催されます。
ランドセル購入者に参加権が与えられ、応募制(抽選方式)で参加できるこのイベントは、2019年から始まり、年々人気が高まっているとのこと。

橋爪さん

ただランドセルを渡すだけでなく、ご家族の方に鋲の取り付けをしてもらい最終的に完成するなど、家族が一体となって参加できるイベントです。

ランドセルを選ぶ時間、そして受け取る瞬間までのワクワク感は、お子さまだけでなくご家族にとっても、記憶に残る特別な思い出となるはずです。

見て、触れて、背負う体験で「記憶に残る」ランドセル選びを

ランドセル選びはお子さまの入学準備の一環であると同時に、家族の思い出となる特別な時間です。鞄工房山本では、店舗販売や工房見学、展示会、レンタルサービスを通じて、ランドセルを「見て、触れて、背負う」という体験を大切にしています。

鞄工房山本 2026年入学モデル 販売開始時期
直営店:2024年12月1日より販売
Webサイト:2025年1月5日より販売
展示会:2025年2~6月に開催

ランドセルとは「人生に残る品」。
ぜひ鞄工房山本で、家族の「記憶に残る」ランドセル選びを楽しんでみませんか。

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