ランドセルは1個あたり数万円以上する、子育て世帯にとって大きな出費のひとつです。そんな中、「社員の子どもが小学校に入学する際にランドセルをプレゼントする」という個性的な福利厚生を設けている会社があるのを知っていますか?
この記事では、ランドセル贈呈制度を持つ会社をまとめて紹介します。
※この記事の情報は各社の公式発表・採用サイト等をもとに作成しています。制度の詳細・最新情報は各社の公式サイトまたは採用担当者にお問い合わせください。
ランドセル贈呈制度がある会社一覧
ソニーグループ株式会社
社員の子どもが小学校に入学する際に、ランドセルまたは文房具セット(選択制)を贈呈します。「ランドセル贈呈式」として正式な式典を開催し、ソニーグループ各社の役員が子どもたち一人ひとりに直接手渡しします。式典当日は、お子さんを職場に招待して見学してもらう機会にもなっています。
1959年、ランドセルがまだ高価で普及し始めたころに、創業者のひとりである井深大が「少しでも経済的な負担を軽くし入学を祝おう」と発案したのが始まりです。2023年時点で65年以上にわたって続く、ソニーグループを代表する社内文化のひとつ。式典では吹奏楽団によるウェルカムコンサートも行われ、社員・家族・子どもたちが一体となって入学を祝います。
参考:
プルデンシャル生命保険株式会社
翌年4月に小学校入学を控えた子どもを持つ社員は、会社から渡されるカタログの中から好きなランドセルを選ぶことができます。贈呈は品物を渡すだけにとどまらず、全国各支社でそれぞれ工夫を凝らした贈呈式を開催。子どもたちとその家族に直接お祝いの気持ちを伝えています。
1989年に創業者・故坂口陽史の「社員と社員の家族を大切にしたい」という思いからスタートした、長い歴史を持つ制度です。2024年時点で第36回目を迎え、これまでに累計7,972人の子どもたちにランドセルを贈呈してきました。また、2010年3月からは役目を終えたランドセルをアフガニスタンの子どもたちに届ける活動のサポートも行っており、国内外の子どもたちへの思いが込められた取り組みです。
ジブラルタ生命保険株式会社
プルデンシャル・ファイナンシャルグループのジブラルタ生命保険も、同様の取り組みを行っていmす。小学校新入学を控えたお子様へ、ランドセルをプレゼントする制度・イベント「ランドセル贈呈式」を実施。贈呈式形式で行われ、入学という晴れの門出を会社全体で祝う文化が根付いています。
同じプルデンシャル・ファイナンシャルグループの一員として、プルデンシャル生命と同様の「社員と家族を大切にする」という思想のもとで制度が運営されています。ランドセル贈呈のほかにも、出生祝金・確定拠出年金・社員持株制度・在宅勤務制度・誕生月休暇・転居時の家賃90%補助など、充実した福利厚生を展開しています。
デクセリアルズ株式会社
栃木県にあるデクセリアルズ株式会社は、グループ社員の子どもたちにランドセルや文房具を贈呈する「ランドセル贈呈式」を実施しています。本社・栃木事業所のほか、東京オフィスなど各事業所でも順次開催し、グループ全体で対象者全員をカバーします。
2013年スタートで、2026年に第11回目を迎えた制度です。式典は単なるランドセルの受け渡しにとどまらず、子どもたちによる名刺交換体験や職場見学、栃木県宇都宮市を拠点とするプロ自転車ロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」を招いた交通安全教室・自転車体験プログラムなど、体験型のイベントとして充実した内容で実施されています。
参考:【デクセリアルズ】社員の子どもたちにランドセルを贈呈する「ランドセル贈呈式」を実施(Digital PR Platform)
富士化学工業株式会社
富士化学工業株式会社は、2025年、ランドセル贈呈制度を発表。比較的新しい取り組みです。社員の子どもが小学校に入学する際にランドセルを贈呈する「ランドセル贈呈制度」を導入しています。
アスタキサンチンのリーディングカンパニーとして知られる同社が、社員の子育て支援・働きやすい環境づくりの一環として制度化しました。「独創的なモノづくりで人々の健康に貢献する」というミッションを掲げる企業文化が、社員の家族へのサポートにも反映されています。
ゼノアック(日本全薬工業株式会社)
福島県にあるゼノアックは、社員の子どもが小学校に入学する際に、ランドセル1個(または祝い金)を支給する福利厚生制度があります。ランドセルを受け取った児童からのお礼の手紙や写真が社内で任意共有され、社内報などを通じて社員全員で喜びを分かち合う文化が根付いています。
1957年スタートで、2025年時点で68年間にわたって継続されている、紹介する中でも最も長い歴史を持つ制度のひとつです。その背景には創業者・福井貞一の深い物語があります。1951年、経営が軌道に乗らない時期に、息子・邦顕の入学にランドセルを買えず、戦時中の将校用背嚢を持たせるしかなかった切ない体験。「こんな悲哀を味わう家族を会社から出してはならない」という思いから生まれた制度です。直近10年間で144個のランドセルが贈られています。
参考:【History】ゼノアックはなぜ社員の子供にランドセルを贈るのか?創業者親子の物語と思い(Zenoaq Story)
日本電力株式会社
日本電力でも、お子さんが小学校に入学する際にランドセルをプレゼントする制度を設けています。社員からも「ランドセルは高い買い物なので本当に助かった」と好評を得ている制度です。
電力提供サービスをはじめ、リース事業・エネルギーマネジメント事業・住宅設備延長保証事業など多角的な事業を展開する同社は、ランドセル贈呈のほかにも社員旅行補助・資格取得支援・エデュケーションサポート制度など、社員の成長と生活を支える多彩な福利厚生を整えています。
あなぶきメディカルケア株式会社(あなぶきグループ)
あなぶきグループでは、小学校に入学するお子さまにはランドセルを、中学校に入学するお子さまには図書カードをプレゼントしています。ランドセルはご家族で選んでいただき、パパ・ママが勤務する施設にてお一人おひとり贈呈するスタイルです。
2025年は15名のお子様にランドセルをプレゼント。介護・医療という現場で働く社員が多い中、家族への感謝と子どもたちの門出を祝う温かい企業文化が特徴です。インスタグラム・TikTok・YouTubeなどSNSでも積極的に社内の様子を発信しており、働く環境の透明性にも力を入れています。
浜松倉庫株式会社
浜松倉庫では、福利厚生の一環として、社員のお子さんが小学生に入学する際のお祝いとして、会社からランドセルを贈呈する活動を行っています。
倉庫・運送・文書保管・外食・駐車場事業と多角的に展開する地域密着型の企業。健康経営優良法人2026認定、浜松市ワーク・ライフ・バランス等推進事業所認定、DX認定など、さまざまな認定を取得しており、社員が働きやすい環境づくりへの本気度が伝わってきます。ランドセル贈呈もその企業文化の表れのひとつです。
株式会社ホカマ制作
沖縄県のホカマ制作では、お子様が小学校に入学された場合、ランドセルをお祝いとして贈呈する「お子様入学祝い」制度があります。
ランドセル贈呈のほかにも、「お子様高校・大学入学祝い金」「母の日プレゼント(社員の奥様にお祝い金支給)」「誕生日会」「社員旅行」「BBQ・ビーチパーティー」など、社員とその家族を大切にしたユニークな福利厚生が充実しています。「会社は社員と家族のもの」という経営姿勢が随所に感じられます。
ランドセル贈呈制度が持つ意味・企業が導入する理由
ランドセルの平均購入価格は近年上昇傾向にあり、5〜7万円台が相場とも言われます。子育て世帯にとっては決して小さくない出費です。企業がこの制度を設ける背景には、主に以下のような意図があります。
① 社員の経済的負担を軽減する
高額なランドセルの費用を会社が負担することで、社員が安心して子育てに向き合える環境を整えます。
② 社員の家族との絆をつくる
贈呈式に家族を招くことで、「パパ・ママの職場ってこんなところなんだ」という体験が生まれ、社員の家族も会社をより身近に感じるきっかけになります。
③ 社員のモチベーション・エンゲージメント向上
「家族のために頑張ろう」という気持ちや、「この会社で働いていてよかった」という誇りが、仕事への意欲につながります。
④ 採用面での差別化
子育て世代へのアピールとして非常に印象に残る制度です。求人票では伝えきれない「社員を大切にする文化」を示す象徴的な取り組みとして機能します。

カバーミーでもランドセル贈呈サービスを展開予定!
カバーミーでは、企業の福利厚生としてのランドセル贈呈サービスを近日展開予定です。
「社員へのランドセルプレゼント制度を導入したいが、手続きや手配が煩雑で困っている」「毎年のランドセル選びや発注をまとめて任せたい」といったご要望にお応えするサービスです。
制度の新規導入を検討している企業様も、すでに制度はあるが運用を効率化したい企業様も、ぜひカバーミーにご相談ください。
▶ カバーミーのランドセル贈呈サービスについて問い合わせる → https://coverme.jp/contact
まとめ
ランドセル贈呈制度は、1957年・1959年・1989年創業期からの老舗制度を持つ企業から、2025年に新たに導入した企業まで、規模・業種を問わず広がっています。共通しているのは、「社員だけでなく、その家族まで大切にしたい」という経営姿勢です。
就職・転職活動の際は給与や休暇制度だけでなく、こうした「家族を想う福利厚生」にも目を向けてみてはいかがでしょうか。子育て世代にとって、働く会社選びの大切なヒントになるはずです。



