ランドセルの購入がひと段落し、いよいよお子さんの入学準備が本格化するこの時期。実は、今こそ「学資保険」や「こども保険」について考える絶好のタイミングです。入学後の教育資金や万一の備えとして、賢く準備しておくことが、家計にも心にもゆとりをもたらします。
学資保険とこども保険の違いとは?
まずはこの2つの違いを明確にしましょう。学資保険は、将来の教育資金を計画的に積み立てる貯蓄型保険。一定の年齢で満期金や祝い金が支払われる設計が主流です。一方、こども保険は医療保障や万一の死亡保障がセットになった保険で、保障性が高いのが特徴です。

学資保険のメリットと選び方
将来の教育資金に備えるなら、まずは学資保険を検討しましょう。最大のメリットは「計画的に貯められること」。保険という仕組みで強制的に積み立てができるため、貯金が苦手な方にもぴったりです。
選ぶ際のポイントは以下の3つです。
返戻率
支払った保険料に対して将来どれだけの金額が戻ってくるかを示す数値で、「貯蓄性」を判断する上で非常に重要な指標です。例えば返戻率が105%であれば、支払った保険料よりも5%多く戻ってくることになります。近年は低金利の影響もあり返戻率が下がる傾向にありますが、商品によって差があるため、複数社を比較検討して選ぶことが大切です。
満期時期
学資保険では「いつ、いくら受け取れるか」が最大のポイントです。中学・高校・大学など入学時期に合わせて祝い金や満期金を受け取れるタイプを選ぶと、進学準備のタイミングにピッタリはまります。逆に受取時期がズレていると、貯めていても活用しづらくなるため、受取タイミングの設計には注意が必要です。
契約者の保障
学資保険の多くには「契約者(通常は親御さん)が亡くなった場合、以降の保険料支払いが免除される」特約が付いています。これを払込免除特約といい、お子さんの将来を守るための重要な保障です。万が一のことがあっても、教育資金は予定通り受け取れる仕組みなので、加入前にこの特約が付帯されているかどうかを必ず確認しましょう。
こども保険のメリットと選び方
お子さんが小さなうちは、病気やケガへの備えも重要なテーマです。そんな時に検討したいのが、医療保障や死亡保障をカバーするこども保険。思いがけない入院や通院に対応できる安心感が、家族全体の心の支えにもなります。
選ぶ際のポイントは以下の3つです。
医療保障の範囲
医療費が高額になるケースもある中で、入院日額や手術給付金、通院保障がどこまでカバーされるかは重要です。特に幼児期は入院リスクが高めなため、入院1日目から保障されるか、通院も対象かをしっかり確認しましょう。
先進医療や特約の充実度
近年では先進医療特約や、親の付き添い入院・育児支援まで含まれる保険も登場しています。オプションの特約が柔軟に選べるかどうか、家族のライフスタイルに合っているかをチェックしておくと、長く安心して利用できます。
保険料と保障バランス
こども保険は保障型であるため、学資保険よりも保険料が高くなりがちです。加入時は、保険料と保障内容のバランスが自分の家計に合っているかをよく見極めましょう。「何に備えたいのか」を明確にすることが、保険選びの第一歩です。
教育費と安心、どちらも備えるなら早めの行動を
ランドセルや入学準備品を揃える時期は、「これからの家族の暮らしを見直すチャンス」。学資保険で教育資金を、こども保険で医療や万一の事態に備え、お子さんの未来を守る選択をしてみてはいかがでしょうか。
後悔しないためにも、今のうちから情報収集を始めて、家計と未来に合った保険選びを進めていきましょう。