小学校入学を控えた今、お子さんにどんな教育を受けさせるか考え始めたご家庭も多いはずです。そんな中で最近よく耳にする「STEAM(スティーム)教育」。これは理数系だけではなく、創造力や論理的思考を育てる現代型の教育スタイルです。
STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字を取った言葉。STEAMはもともとSTEM(ステム)教育から始まり、はじめはArt(芸術)が含まれていませんでした。独創的・創造的な考え方や教養を養うため、STEMにArt(芸術)が加わり、STEAM教育という教育スタイルっが出来上がりました。STEAM教育は、柔軟な思考力や問題解決能力をバランスよく育むことを目的としています。
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STEAM教育が人気の理由
教育の未来を見据える親たちが、STEAM教育に注目する背景には「社会の変化」があります。AIやロボティクスの進化により、単純な知識の詰め込みだけでは将来の職業に対応できないと考える家庭が増えているのです。
STEAM教育では、体験型の学習を通じて「考える力」「創造する力」「伝える力」が鍛えられます。たとえばロボットを動かすプログラミングを学ぶ際にも、理論と表現の両方が求められます。まさに21世紀型スキルの土台づくりにぴったりなのです。

習い事選びのポイントはSTEAM的視点から考えること
お子さんにどんな習い事をさせるか決めるとき、「何が向いているか?」に加えて「どんな力を育てたいか?」を意識してみましょう。STEAM教育の考え方を取り入れるなら、以下のようなポイントがカギになります。
- 試行錯誤できるか:答えが一つでない課題に挑戦できる環境があるか。
- 創造力を発揮できるか:アートや表現活動の要素があるか。
- 自分で考える習慣がつくか:与えられたことをやるだけではなく、アイデアを出す機会があるか。
おすすめのSTEAM系習い事5選
子どもの未来に役立つ力を育てる「STEAM教育」。でも実際、「何から始めたらいいの?」と迷う親御さんも多いはず。ここでは、STEAMの考え方を身近に体験できる人気の習い事をわかりやすくご紹介します。
プログラミング教室
パソコンを使ってゲームやアプリを作る体験を通して、論理的思考力や問題解決力、創造性を育みます。遊び感覚で学べる教材も多く、初めてでも安心。タイピングの練習や、ITリテラシーを身につけるきっかけにも。

ロボット教室
ブロックや専用パーツを使って、設計→組み立て→プログラミング→動作確認までをトータルに体験。成功も失敗も学びになる、トライ&エラーが楽しくなる教室です。手を動かしながら仕組みを理解できるので、機械好きなお子さんにもぴったり。

アート・造形教室
楽器を演奏したり、絵を描いたり、粘土や工作に取り組んだりしながら、自分の感じたことを自由に表現する力を養えます。「正解がない」世界で、自分なりのアイデアを形にする楽しさが味わえます。感性や創造力、集中力を伸ばしたい方におすすめ。

サイエンス実験教室
水・光・空気・化学反応など、身の回りの“ふしぎ”をテーマに、体験しながら学べるのが魅力。「なぜ?」「どうして?」という好奇心を引き出し、科学的な視点や探究心を自然に育てることができます。

レゴやブロックの探究系教室
おなじみのレゴやブロックを使って、遊びながら工学・設計の基礎に触れられる教室。組み立てるだけでなく、テーマに沿って「どうすればうまく動く?」を考える中で、発想力や空間認識力、チームワークも養われます。

親としてできるSTEAMサポート
習い事に通わせるだけでなく、家庭でもSTEAM的な体験を取り入れることが可能です。たとえばお子さんと一緒に料理をしたり、工作をしたりすることも立派なSTEAM体験になります。
また、「なんでだろうね?」「どうしてこうなったと思う?」といった問いかけも、思考を深める良い刺激になります。正解を教えるのではなく、一緒に考える姿勢が大切です。
未来を切り拓くお子さんの力を育てるために
今はまだピンと来ないかもしれませんが、お子さんの「好き」を「学び」に変えるチャンスは、STEAM教育の中にたくさんあります。
将来どんな職業が生まれるか分からない時代。だからこそ、柔軟で創造的に生きる力を育てることが、最高のギフトになります。STEAMを意識した習い事選びで、楽しく、確かな未来の準備を始めてみませんか?


