ランドセルの色といえば「黒か赤」。そんなイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。ところが近年、この定番の色選びに大きな変化が起きています。
「男の子は黒、女の子は赤」という色選びは、すでに主流ではなくなっています。
- 赤系を選ぶ女の子は、わずか7%(2023年・セイバン調査)
- 一方で、黒系を選ぶ女の子は前年比約3.3倍に急増し、過去最高を記録(2026年・セイバン調査)
- 男の子は黒系が6割強を占めるものの、黒以外を選ぶ子も増加(2023年・セイバン調査)
色選びは性別ではなく、お子さん本人の好みで決める傾向が強まっています。
この記事では、女の子の黒ランドセルが人気を集める最新の調査結果と、2001年から続く多色展開の歴史をあわせて解説します。ラン活の色選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
かつての定番は黒と赤 転機は2001年だった
まずはランドセルの色のトレンドがどのように変化してきたのか、その歴史から見ていきましょう。2000年代より前は黒と赤がほぼ主流で、それ以外の色を選ぶという発想自体が珍しかった時代がありました。その状況が大きく動いたのが2001年です。大手の総合スーパーがランドセルを24色展開で発売したことがきっかけとなり、業界全体で多色展開が広がっていったといいます。当時は「本当にそれでいいのか」と戸惑う声も多く、発売から数年は依然として黒と赤を選ぶ家庭が多数派だったそうです。
その後2005年ごろからは刺しゅうや装飾を施したデザインが登場し、2010年以降になるとカラフルなランドセルを背負うことが一般的になっていきました。ランドセル以外の商品分野でも多色展開が広がっていた時流とも重なり、多様な色を受け入れる土壌が徐々にできあがっていったことがうかがえます。

女の子の「赤」離れが進んでいる
色のバリエーションが増えたとはいえ、「結局のところ黒と赤が根強い人気なのでは」と考える人も少なくないでしょう。ところが実際のデータを見ると、その予想は大きく裏切られます。2023年に行われた株式会社セイバンによる調査では、赤系のランドセルを選ぶ女の子の割合はわずか7パーセントにとどまり、代わってパープル系やピンク系が上位を占める結果となりました。人気アニメや映画のキャラクターが身にまとう色味が、お子さんたちの色選びに影響を与えていると分析されています。
一方の男の子は黒系が6割強を占め、依然としてダークカラーが主流という結果が出ています。ただしここ数年は黒以外の色を選ぶ男の子も少しずつ増えており、性別に関係なく「好きな色を選ぶ」という価値観が広がりつつある様子がうかがえます。(参照 ウォーカープラス「赤いランドセルを選ぶ女子は7%に…定番だったはずの“黒と赤のランドセル”の現在」)
| 項目 | 女の子 | 男の子 |
|---|---|---|
| 人気上位の色 | パープル系・ピンク系 | 黒系(6割強) |
| 黒系の動き | 前年比約3.3倍に急増し、過去最高を記録 | 依然として主流 |
| 赤系の動き | 選ぶ割合は7%にとどまる | — |
| 近年の傾向 | 赤からパープル・ピンクへ、さらに黒へと人気が移り変わっている | 黒以外を選ぶ子も少しずつ増加 |


今度は黒が急浮上 女の子の色選びに新しい波
そして最新の調査では、さらに興味深い動きが報告されています。かつて男の子の定番だったブラック系のランドセルを選ぶ女の子の割合が、前年に比べておよそ3.3倍にまで急増し、過去最高を記録したというのです。ジェンダーレスや多様性の尊重が広がる社会の空気を背景に、お子さんたちが自らの意思で「黒がかっこいい」と選ぶようになっている点が印象的です。
(参照 Yahoo!ニュース「女の子のランドセルに『黒』が急浮上!昨年比3.3倍は話題のプリキュアの影響?」)

ランドセルの色選びに関するよくある質問(FAQ)
ランドセルの人気色は今どれですか?
2023年のセイバン調査では、女の子はパープル系やピンク系が上位で、男の子は黒系が6割強を占めています。ただし近年は黒系を選ぶ女の子も急増しており、人気色は年ごとに移り変わっています。
女の子が黒いランドセルを選ぶのは珍しいですか?
黒系を選ぶ女の子は前年比約3.3倍に増え、過去最高を記録しています。「黒がかっこいい」と自分の意思で選ぶお子さんが増えており、珍しい選択ではなくなっています。
男の子が黒以外の色を選んでも大丈夫ですか?
問題ありません。男の子は黒系が6割強と主流ですが、黒以外を選ぶ子も少しずつ増えており、性別に関係なく好きな色を選ぶ価値観が広がっています。男の子に人気のレッドについては、男の子に人気の「レッド」のランドセル10選で紹介しています。
6年間使っても飽きない色を選ぶには?
6年間毎日背負うものなので、周囲のイメージにとらわれず、お子さん本人が心から気に入った色を選ぶことが大切です。高学年になっても使いやすい色選びのポイントは、6年生になっても飽きないランドセルの選び方で解説しています。
親と子どもで好みの色が違うときはどうすればいいですか?
毎日背負うのはお子さん本人なので、本人が気に入った色を尊重するのが基本です。カタログを親子で一緒に見ながら、色味や雰囲気について話し合うと決めやすくなります。
ランドセルの色は、いつ頃までに決めればいいですか?
色だけを先に決める必要はありません。カタログで各社の色のバリエーションを比べながら絞り込む進め方がおすすめです。全体のスケジュールはランドセルのカタログ予約とは?ラン活のベストスケジュールで確認できます。
「男の子は黒 女の子は赤」はもう過去の話
調査結果を通して見えてくるのは、性別によって色を決めるという固定観念が急速に薄れているという事実です。数年前は赤からパープルやピンクへと女の子の人気色がシフトし、そして今度は黒が新たな選択肢として浮上する。色のトレンドはアニメやファッションと連動しながら、毎年のように移り変わっていることがわかります。

お子さんが6年間毎日背負うランドセルだからこそ、周囲のイメージにとらわれず、本人が心から気に入った色を選んであげることが何より大切です。今後もどのような色が新たなトレンドとして登場するのか、ラン活を控えるご家庭にとっては目が離せないテーマといえそうです。



